新世代会議 2008年2月16日(土)
 会長あいさつ 会長 鈴木 和夫

2月という年度末に近い大変にお忙しい中を、福島市教育長佐藤晃暢(あきのぶ)様、職務代理者芳賀裕様はじめ大勢の方々にお集まりいただきました。誠にありがとうございます。本日の新世代会議『自分の未来は 自分の手で・・・・』は都通彦ガバナー補佐が主催する県北第一区の大きな行事であります。この新世代会議は先ほど栗村実行委員長からもお話しがありましたように毎年テーマを変えて行われ、ロータリーが次世代を担う若者の健全育成に力を注いでいる大切な行事であります。そのホストクラブとして福島中央ロータリークラブが精一杯努めさせて頂きます。よろしくお願いいたします。

平成も20年という節目を迎えましたが、政治、経済、教育などどれを見ても大変に混迷しています。このような時代にあって近い将来、夢や希望を持って地域社会や日本あるいは世界に羽ばたいて行く若者たちを私たち大人はしっかりサポートし、生きて行く術を一緒に考えていかなければなりません。
今年度のテーマは『自分の未来は 自分の手で・・・・』であります。今の時代、なかなか夢を見つける、掴むことが難しいといわれます。しかしそうは言っても夢は持ちたいものですし、他の生き物には無い人間にだけ与えられた特権です。若くても、年を重ねても夢を持ち続けたいと思います。夢が無かったら人生は本当につまらないものになってしまいます。
今日のこの会場には中学生から若い社会人までたくさんの方が参加しています。マインド・マップという脳を活性化させる新しい手法を使って、眠っていた脳細胞を大いに刺激し、すばらしい夢を見つけ実現できますよう願っています。

宇宙飛行士で日本科学未来館館長の毛利衛さんは小学生のころから星を見るのが大好きだったと言っています。中学生のときに世界で始めてガガーリンが宇宙飛行に成功して宇宙飛行士にあこがれました。大学では科学者を目指して勉強し、卒業後も科学の道を歩んでいました。35歳になって偶然、新聞で日本人の宇宙飛行士を募集していることを知りました。その後7~8年毎日毎日厳しい訓練を受けてようやく44歳で初めて宇宙に飛び立ちました。夢が実現したのです。2度目は52歳のときです。そして、2010年には国際宇宙ステーションが完成するそうですが、毛利さんはそこに長期滞在して人類の勉強をしたいと更なる夢を持っているのです。
もう一人紹介します。いまNHKのテレビで「フルスイング」というドラマをやっていることはご存知だと思います。毎週土曜日夜9時からで今日は5回目になります。来週で終わります。高校を舞台にした限りなく60歳に近い新米教師と高校生たちの感動あふれるドラマです。実話です。やはり小学生のときにプロ野球にあこがれます。高校野球から社会人野球へ、そして更に大学に入学して活躍し、また社会人野球へと移りようやく南海という球団にドラフト5位で入団します。体を壊しプロ野球選手生活わずか4年で現役を引退します。現役での実績はありません。しかし、時の南海、野村捕手兼監督の目に留まり28歳で打撃コーチになります。その人の名は高畠導宏と言います。彼のコーチ人生はまさに天職でした。7球団で30年間打撃コーチとして活躍し、ダイエーの小久保はじめ球界を代表する多くのタイトルホルダーを育てました。彼の教え子たちは今、セ・パ両リーグでコーチや選手として活躍しています。
そして50代になってから、誰も知らないうちに現役コーチをしながら彼はなんと通信教育で教員免許を取りました。5年掛かりました。この年になっても、もう一つの夢を棄てなかったのです。小久保たちは大変驚いたと言います。そして晴れて58歳で福岡の高校に赴任しました。平成15年4月のことです。しかしアマチュア規定でプロに身を置いた人は2年間野球の指導ができません。じっと待ちます。彼の大きな夢は甲子園に行くことではなく全国制覇を遂げることです。
しかし、高畠導宏は夢を果たせないまま、夢の入り口に立ちながら叶わずガンで、教員生活わずか1年数ヶ月で亡くなりました。平成16年7月のことです。しかしこのわずかな期間の生徒たちや他の教員たちとの交流は大変に感動的でした。高畠は身をもって夢を持つことの大切さと実現するための努力の大切さを教えました。ドラマになった本『甲子園への遺言・伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯』の中に彼の言葉が載っています。紹介します。

豊かな人生を送るために

 一、      素直であること
 二、      好奇心旺盛であること
 三、      忍耐力があり、あきらめないこと
 四、      準備を怠らないこと
 五、      几帳面であること
 六、      気配りができること
 七、      夢を持ち、目標を高く設定することが
      できること

 皆さんは参加要請があってから今日この会場に着くまでいろいろ不安があったと思いますが、遊び心を持って楽しんでください。
 今日という日が充実した、参加してよかったと記憶に残る一日になるよう願っています。
最後に新世代会議の実行に尽力してくださいました各クラブの皆様に厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。
● 挨 拶 福島市教育委員会教育長 佐藤 晃暢様
  このたび、国際ロータリー第2530地区県北第一区「新世代会議」が、福島市を会場として開催されますこと心よりお喜び申し上げます。
 国際ロータリークラブは、100年を超える歴史と伝統があり、発足当時から、「職業人としての高い倫理観を奨励するとともに、人道的な奉仕活動による世界の親善と平和に寄与すること」を基本理念とし、世界的な規模で活躍されております。
 ロータリー・クラブにありましても、日頃より国際奉仕・社会奉仕活動を積極的に進められ、その一環として、次の時代を担う青少年に対する啓発活動も重要な活動として位置づけておりますこと、心より敬意を表するものであります。
 本市といたしましては、豊かで恵まれた自然、先人が築いた歴史と丈化を基盤として、心ふれあう教育と丈化のまちづくりを推進しております。
 また、教育委員会としましては、子ども一人ひとりが、夢や希望を抱き、健やかに成長するため、学校と家庭と地域社会が連携を深め、子どもたちの『生きる力』と「未来を拓く力」を育む教育に努めておるところであります。
 その一つとして、中学二年生の全員が体験する「地域に学ぶ中学生体験活動」がありますが、この事業も、七年目を迎えました。
 本日お集まりの皆さんの中にも、経験された方が多いと思いますが、地域の人々とのふれあいを通して、子どもたちの感謝する心や地域への誇り、そして、将来への夢や希望が育まれているとの高い評価を得ているところであります。
 本日は、参加された高校生の皆さんが、「自分の未来は、自分の手で」のテーマのもとに、将来の夢や希望、目標についての様々な意見が発表されるとお聞きしております。
 急激な国際化や高度情報化、世界に類の無い少子高齢社会等、日本の社会機構が大きく変化する中で、青少年が将来に夢や希望を持つことが難しい時代であると言われています。
 しかしながら、高校生の皆さんは、地域そして日本の次の時代を担うリーダーでありますので、大きな夢と志を持ち、たとえ困難に出会おうとも、その実現のために力強く突き進んで欲しいと願っております。
 本日の会議の中では、将来の夢や希望の実現のためには、どのような気構えと、どのような準備・方法が必要なのか、その手掛かりとなることを、見いだせることを期待しております。
 また、若い皆さんのチャレンジ精神や創造力を、ロータリークラブの会員の皆様方に受け止めて頂き、世代間の交流とともに、本会議の所期のねらいが達成されますよう、切に願うものであります。
 最後になりましたが、本日の「新世代会議の成功とロータリー・クラブの益々の発展、関係の皆様方の更なるご活躍を心よりご祈念申し上げ挨拶といたします。